前述したように、検索エンジンは常に評価の基準(ルール)を刷新しています。 かつてウェブサイト制作のセオリーとされていたものが、現在では逆効果になってしまうことも珍しくありません。 そのため、SEO対策についての知識が古いままのプログラマ(コーダ)が作ったウェブサイトは、SEO対策において極めて不利なものとなってしまいます。(こうした傾向は、特に00年代前半に技術を習得した人材に多いようです。)
当社の請け負った案件でも、最近とある会社によってリニューアルされたウェブサイトが、SEO対策の観点ではリニューアル前より状況が悪化していた、ということがありました。
そのウェブサイトは、当社が再度のリニューアルを行って状況が改善されたのですが、お客様にとっては二度手間となってしまいました。
このように、新規に制作したものであっても、制作者のスタイルが古ければ、構造の古いダメサイトになってしまいます。

古いスタイルの実例については枚挙に暇がないのですが、代表的なものとしてウェブページの構造そのもののスタイルについて解説します。 かつて、ウェブプログラミングの手法として「テーブルデザイン」と呼ばれるものが主流となりかけました。 これは、本来は図表を組むための「テーブル」という構文を用いて、ウェブページ全体を作るというものです。 いわば、Officeで文章ファイルを作る時に、Word(文書制作ソフト)ではなくExcel(表計算ソフト)を用いるようなものです。 テーブルデザインだと、ページのレイアウトをがっちりと固定できるという利点はあるのですが、そもそも目的の違う手法を転用しているという点でダメです。 また、検索エンジンがページを分析する時に、全体を図表として読み込むために正しい分析が出来ず、容量も過大なものとなってしまうという問題があります。そのため、現在の検索エンジンはウェブサイトがテーブルデザインで作られているだけで評価を下げることとなります。
テーブルデザインを含め、古い手法を用いた制作を行っている会社やプログラマは、いまだ少なくありません。もしかしたら、古い手法見た目はあまり変わらないことと、お客様にはわからない点であることから、新たなスタイルを身につける必要性を感じてないのかもしれません。しかし、そうして出来たウェブサイトは間違いなくダメサイトです。発注する側は、制作会社の制作スタイルにも気を配る必要があります。
- 古いスタイルで作ったウェブサイトは、SEO対策上マイナス
- 新しく作ったウェブサイトでも、古いスタイルになることがある
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