004.6.更新作業はサイト制作全体と同じくらい重要!

更新作業はサイト制作全体と同じくらい重要!

 先にも述べたとおり、ウェブサイトは「作ったら終わり」という風潮が、世間ではいまだに根強く残っています。そのため、更新作業が疎かになり、「高いお金をかけて作らせたのに効果が全然出なかった」という依頼者が少なくありません。本サイトを読まれた方で、もしウェブ制作会社から営業を受けたときは、是非「サイトオープン後の戦略」をどのように考えているかを聞いてみることをお勧めします。もしそこで具体的な説明がなかったら、その制作会社は目先の利益だけを考えているだけで、ウェブサイトで効果を出すことを真剣に考えていないと考えられます。先に述べた例のような、「効果が出なかった」という結果になる可能性が非常に高いです。確かにウェブサイトはオープンしてみないとわからない側面もありますので、最初に用意していた「オープン後のプラン」が適用できない場合もあります。しかし、そのときはオープンしたことで何らかのアクセス分析結果がでているので、次の戦略は立てやすくなります。

 制作会社には、最初に「オープン後の戦略」を聞いておくと、その制作会社の「効果の出る」ウェブサイトの運用能力の有無がある程度わかるはずなので、是非試してみてください。

1.「効果」を出すための運用方法

 ウェブサイトで効果を出すための基本的な運用方法は、2つあります。「既存のページの修正や更新」、「新規のページの追加制作(ウェブサイトの増改築)」です。この2点は、ウェブサイトを運営していくための基本中の基本ですが、さまざまな理由により、実現できないことが多いようです。一番の問題はコストでしょう。ウェブサイトの更新作業にはやはりそれなりのお金がかかります。しかも、更新をしたからといってすぐに元が取れるようなものではありません。オープン時から適切なSEO対策をしても、新規のウェブサイトが検索エンジンに引っかかるようになるためには平均して数ヶ月ほどかかります。しかも、アクセスが少ないからといって、更新作業を怠ると、検索順位はどんどん下がっていきます。(検索ワードの競争率にもよりますが。) つまり、ウェブサイトをオープンしても、他の場所で告知などのプロモーションをしない限り、半年ほど閑古鳥が鳴くことを強いられることも多いのです。

 ウェブ制作会社のほとんどは、毎月「維持管理費」という名目でお客様から料金を徴収します。これは、上記のような理由によるものです。「維持管理費」だけでは大きな更新作業は難しいですが、SEO対策のアップデートや簡単な更新作業ならこの料金に含まれることが多いです。これは「維持管理費」自体の費用によって内容は大きく異なります。「維持管理」により、しばらくの間更新を続けていくことで、それなりの効果は出せます。たとえ、オープンして半年間全く効果が出なかったとしても、適切な更新作業を続けていけば、制作会社の戦略に大きな間違いがない限り1〜2年で実質的な元が取れ、ブランド力アップにもつながるはずです。

 更新されていないサイトはブランドイメージの低下につながります。なぜなら勢いのある会社や、業績が伸びている会社、大手企業などは、新しい情報があればすぐにウェブサイトを更新しているからです。更新されていないサイトは、「やる気のなさ」「元気のなさ」「不健全さ」を感じさせてしまいます。

 ウェブサイトは、「オープンのための制作」と「オープン後の運用」両方に力をいれることで、はじめて適切な効果を発揮するのです。 ウェブサイトは定期的な更新やSEO対策上のメンテナンスを続けることで、集客率が増加し続けるというサイクルを作り出すことができます。

本項のポイント―ダメサイトを作らないために(6)

  • ウェブサイトにおいて更新作業はサイト制作と同じくらい重要である
  • 効果がすぐに出なくても、更新し続けることが重要
  • 更新されないウェブサイトはマイナスイメージにつながる
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