ウェブサイトは、人間が目で見たときと検索エンジンが分析する時では、内容が異なります。 本来はこれを可能な限り一致させることが大事なのですが、この観点がまったく欠落しているダメサイトが少なくありません。 そうなると、検索エンジンの視点から見た場合に、ウェブページの中身がグチャグチャだったり、ほとんど何も見えなかったりといった事態となります。
例えば、「ヘッダ」と呼ばれるウェブページ内の文章の見出しを設定する構文があります。
これは、大見出しから小見出しまで6段階の見出しを設定できるもので、検索エンジンにウェブページの文章の構造を教えるという役割があります。そして、当社がこれまで分析してきたウェブサイトの多くは、この設定がしっかり行われていないダメサイトでした。例えば、ヘッダ(見出し)の設定は大きいものから順に行うというルールがあるのですが、最初に3番目のヘッダが設定されていたり、2番目のヘッダの後に5番目の見出しが設定されているなど、ルールが無視されていることが多々あります。
また、このヘッダ(見出し)がまったく設定されていないこともあります。
これでは、検索エンジンが文字列を分析した時に、要点の無い文字列としか認識できません。
また、検索エンジンは人間と違って画像から意味を解釈できません。
ですので、ウェブページで用いる画像には「代替キーワード」を設定して、その画像がどういう意味なのかを説明する必要があります。
見出しや文章といった文字列を画像で表示しているならば、そこに何が書かれているのか、写真や絵を表示しているならば、それが何の画像なのか、というキーワードをそれぞれ設定します。
しかし、このキーワードが正しく設定されていないダメサイトが数多く存在します。画像全てに代替キーワードが設定されていなかったり、タイトル画像の代替キーワードが「タイトル」、何かを写した写真の代替キーワードが「写真」だけであったり(本来は被写体について記述するべきです)といった具合です。こうしたことをすると、 検索エンジンがウェブページの中身を全く把握できなくなります。たまに、全ての文字が画像になっているウェブページがありますが、この画像に代替キーワードを設定していないと、中身が空のページと認識されることになります。
ウェブサイトの直接見えない部分というのは、手を抜いてもまず指摘されることはありません。そのため、見た目が良くても検索エンジンから見た裏側がボロボロのウェブサイトというものは、本当に数多くあります。数年前に、耐震強度を擬装したマンションが社会問題となりましたが、裏側の手を抜いたウェブサイトというのは、ああいった手抜きの建築物と似ているところがあります。ウェブサイトは建造物と違物理的制約も人命も関係がないので、見た目がどんなに素晴らしくとも、構造は脆弱なままでいられます。しかし、人命に関係ないとは言え、プロを自認するような制作会社がそうしたダメサイトを量産している状況には、問題意識を感じずにはいられません。制作を発注する側の方は、ダメサイトを作られないよう注意を払う必要があります。
また、もし「自社のウェブサイトはダメサイトかも!?」と不安になった方は、当社が診断レポートを制作いたしますので、ご一報下さい。
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